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半信半疑で導入も、3ヶ月でレビュー時間を約5割削減

半信半疑で導入も、3ヶ月でレビュー時間を約5割削減

LegalForce 法律事務所

ベンチャーラボ法律事務所

代表 淵邊善彦 先生 パラリーガル 斉藤早江子様

POINT
  • 日常的な契約書レビュー業務の効率化のために導入
  • レビューにかけていた時間を4〜5割削減
  • テレワークでレビューを行う際にも活躍


ベンチャー企業を支える「実験室」のような法律事務所

ベンチャーラボ法律事務所の特色、設立経緯について教えてください。

ベンチャーラボ法律事務所 代表 淵邊 善彦先生

淵邊先生 ベンチャーラボ法律事務所は、ベンチャー企業、スタートアップ企業の弁護士業務・法務コンサルティング業務全般を担当する法律事務所です。2019年1月に設立しました。

事務所名に「ラボ」と付いているのは、法律業務のみならず、ビジネスはもちろん税務・財務・知財などを含め総合的にサポートできる、一種の“実験室”のような場にしたいと考えたためです。実際に私が弁護士として30年間活動してきた中で培った経営者や専門家の皆様との人脈も活用し、クライアント企業とのビジネスマッチングやIPO支援なども行っています。また、CLO(Chief Legal Officer)のアウトソース先のような役割も担っています。

LegalForceを導入した理由を教えてください。

淵邊先生 当事務所の弁護士は私1名で、必要に応じて他の弁護士とチームを組む体制なので、日常的に発生する一般的な契約書レビュー業務はパラリーガルにサポートしてもらっています。しかし、クライアントからの修正への対応や再検討などを含めると月に40~50件も発生する契約書レビュー業務に割かれる時間はそれでも多く、なんとか効率化したいとの思いで導入しました

半信半疑の導入から、4〜5割の作業時間削減に成功

LegalForce導入によってレビュー時間がどう変化したか教えてください。

淵邊先生 正直なところ、最初は私も半信半疑でした。しかし、実際に使ってみると、過去の契約条項を探す時間や、抜け漏れがないか考える時間は大分減ったように感じます

斉藤様 作業時間の4~5割程度を削減できているというのが、私自身が体感している効果です。

普段どのようにLegalForceを使われていますか?

ベンチャーラボ法律事務所 パラリーガル 斉藤 早江子様

斉藤様 流れとしては、最初に自動レビューを実施し、LegalForce のAIが指摘してくれた不利な条文、欠落条項、抜け漏れなどをチェックします。サンプル条文も併せて表示されるので助かります。クライアント固有の条件を勘定しながら条文検索機能を使って、当所の過去の契約書やLegalForceひな形から使えそうな条文を探し、追加や修正に活用していきます。

いままでは「この契約書だったかな?」、「あの契約書だったかな?」と、一つ一つファイルを開いて探さないといけなかったのが、LegalForceではキーワードで検索をかけるだけで条文ごとに一覧で表示してくれるので、とても便利です。

また、LegalForceを使うことで、テレワークの際も契約書レビューを行いやすくなりました。事務所にいれば必要な書籍を本棚からいくつか参照することができますが、家ではそうはいきません。LegalForceでは、どこからでも手軽に多くのひな形や過去の契約書にアクセスできるので、テレワークが普及してきたwithコロナの時代において、ますます便利に使えるサービスではないかと思います。

その他にもご活用いただいている機能はありますか?

斉藤様 条文マッチングの機能を使って過去に制作したものや、ひな形と照らし合わせて確認を行える機能が便利です。これまではパソコンとディスプレイの2画面を見比べて抜け落ちを探すのが大変でしたが、LegalForceではレビューを行う契約書とひな形の対応する条文同士が隣り合うように自動で並び替えてくれるので、比較しやすくなって助かります。エクセルにダウンロードもできるので、後で見返す際も便利です。

条文マッチングの機能 表示イメージ

どのような方にLegalForceをおすすめしたいですか?

淵邊先生 当事務所のように、新しいビジネスモデルに関わる個性的な契約書が多くあるような事務所でも一定の効率化は見込めますが、「同じような契約書」を「同じようなレベル」でレビューしていくことが繰り返し求められる企業の法務部では、特に力を発揮するサービスではないかと思います
他方で、経験の少ない弁護士や法務部員が使う際は注意が必要です。とても便利なシステムなだけに、各契約当事者や、取引形態における特異事項やリスクを十分検討しないまま、レビューした気になってしまう恐れがあります。LegalForceの機能をよく理解して、自分の頭で考えるための一つのツールとして上手に活用する必要がありますね。

将来、LegalForceは日本のリーガルサービスにとって「インフラ」に

LegalForceを使うことで、クライアントにどんな価値を提供していきたいですか?

淵邊先生 アメリカやイギリスにあるような弁護士が1,000人を超える規模の法律事務所には、日頃から契約書のひな形を細かく整理し、アップデートする“ノウハウロイヤー”という職種の人がいます。しかし日本は大手と言われるような法律事務所でもそうした仕組み・体制を敷くのはなかなか難しいのが実状です。

そうしたシステムがない中で、手作業で契約書レビューの品質を維持・平準化するのは非常に困難です。LegalForceを通じて、かつては共有されることのなかった「職人」の仕事が所内に引き継がれていくことが実現すれば、ひいてはクライアントへのより良いサービス提供につながるのではないでしょうか

LegalForceが日本のリーガルサービスを底上げするインフラとして広がっていくことに、大いに期待しています。

(取材日:2020年8月3日)※掲載内容は取材当時のものです。