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法改正に対応したレビューに信頼感 「なくてはならないツール」と語る弁護士の活用法

法改正に対応したレビューに信頼感 「なくてはならないツール」と語る弁護士の活用法

LegalForce 法律事務所

神戸マリン綜合法律事務所

弁護士 中小企業診断士 西口竜司先生

POINT
  • AIの精度に半信半疑ながらLegalForceを導入
  • スピーディーかつ最新の法改正に則ったレビューに信頼感
  • 法律事務所にも一般企業にもおすすめ


弁護士と中小企業診断士の二つの顔を活かし、クライアントの悩みに寄り添う

神戸マリン綜合法律事務所の特徴や西口先生の得意分野について教えてください。

神戸マリン綜合法律事務所は、お客様に近い郊外型の法律事務所です。契約書チェックなどの企業法務案件を主に取り扱っておりますが、顧問業務から派生して民事系の案件に対応することもあります。

顧問先として介護事業所や歯科医院、寺院を多く抱えている点や、私以外に女性弁護士が2名在籍しており、女性のクライアントにとっても利用しやすい雰囲気であるという点が、当事務所の特徴です。

西口先生は「中小企業診断士」の資格もお持ちですが、弁護士として働く上でどのように役立っていますか?

法律だけではなく経営のお話をさせていただくことによって、経営者の本当の悩みに寄り添うことができるので、中小企業診断士の資格は弁護士業と非常に相性が良い資格だと思います。

例えば、契約書ひとつをとっても、法的な問題はないものの経営戦略上不利な状況で契約を締結しようとしているケースは多くあります。その際に、法律とは別の視点から、「これは将来的に会社の経営上厳しい事態を招きます」というアドバイスをできることが、「中小企業診断士」の資格を持っているメリットだと感じています。

LegalForceを導入した理由を教えてください。

神戸マリン綜合法律事務所 弁護士 中小企業診断士 西口竜司先生

LegalForceを既に導入している弁護士の方のSNSへの投稿を見たことがきっかけでした。「人一人を雇うのであれば、LegalForceを導入する方が断然良い」という内容で、非常に興味をそそられました。

最初は「AIと言ってもどこまでのレベルなのだろうか。本当に使えるのだろうか。」と疑問もありましたが、まずは試してみようと思い、導入を決めました。

スピーディーかつ最新の法改正に則ったレビューで、AIに信頼感

実際にご活用される際の流れを簡単に教えて下さい。

一番使っているのは、「自動レビュー」機能です。
クライアントからWordで送られてきた契約書を自動レビューにかけて確認し、アラートが表示された箇所の指摘内容から、必要な部分を脚注で入れてお返ししています。Wordで契約書のレビューを依頼されることが多いので、Wordアドイン機能で直接Wordから編集できるのも便利です。

Wordアドイン版「自動レビュー機能」イメージ

LegalForceの導入によって感じている効果を教えて下さい。

弁護士であっても、契約書の抜け漏れのチェックを確実に、網羅的に行うのはなかなか難しいものです。LegalForceの自動レビュー機能では、条項の抜け漏れを発見できるので非常に助かっています。

また、時にはクライアントから「10分でチェックして欲しい」といった緊急の依頼があることもあります。人間の力だけでは限界があるような急を要する案件では、特に頼りにしています。
自動レビューの指摘内容についても、民法改正など最新の法改正に対応した指摘に加えて、指摘根拠がコメントとして表示されるので安心して使用できています。

珍しい契約類型でも、LegalForceひな形を参考に

レビュー以外で使用されているLegal Forceの機能はありますか?

高品質な契約書のひな形が数多く用意されている「LegalForceひな形」も活用しています。

LegalForceひな形には「マニアック」と言ってもいいほど、専門性の高いひな形も搭載されています。自分ではあまり取り扱ったことのない契約書が必要になったときにも、LegalForceひな形を探せば欲しいひな形を見つけられるので、大変参考にしています。

また、LegalForceのひな形は市販のひな形と比べても精度が高く、法改正にも対応してアップデートされるので、非常に使いやすいです。

「LegalForceひな形」イメージ

LegalForceを使うことで、レビュー時間がどう変化したか教えて下さい。

先月はものすごく忙しかったのですが、LegalForceを活用して契約書チェックを効率化することで、1ヶ月の出勤日数のうち、2日分程は余裕を生み出すことができているのではないかと思っています。

LegalForceで効率化したことによって生まれた時間は、ウェブセミナーやYouTubeでの情報発信などのマーケティング活動に充てることができています。情報発信をすることによって、世の中の法務関連のリテラシー向上に貢献できますし、自分自身の勉強にもなるので、その時間がしっかり確保できるのが非常にありがたいです。今後もそういった情報発信にはますます注力するために、LegalForceを使った効率化は欠かせません。

LegalForceは法律事務所でも企業でも必須のツールに

今後、LegalForceに期待したいことがあれば教えて下さい。

LegalForceは弁護士や法律事務所にとって必須の存在となると感じています。逆に言うと、導入しないと負けるという時代が来るのではないでしょうか。

LegalForceを導入すれば、人を一人雇う人件費をかけずとも業務を効率化することが可能です。特にワンオペレーションで業務を行う事務所の弁護士にとっては、大きなサポートになると思います。

また、一般企業においても顧問弁護士よりも先にLegalForceの導入を検討するという時代が来ると思っています。とはいえ、ツールがあったとしても紛争は絶えませんし、細かい部分の調整はAIだけでは難しいでしょう。そういった時に、法律の専門家としての弁護士の意見が今以上に必要とされるのではないかと考えています。

LegalForceを通して企業の方に法的な知識を深めてもらい、法律や契約書の重要性を実感していただくことによって、弁護士の価値も向上していくのではないでしょうか。

今後、LegalForceをどのように活用していきたいですか?

LegalForceを使って業務を効率化することで、日本全国のクライアントから相談を受けていきたいです。先日も、宮城県や神奈川県の方などの法律相談を、神戸からオンラインで対応させていただいたのですが、これを機に守備範囲を全国に広げていきたいと思っています。

LegalForceはAIですから、これからどんどん進化していくでしょう。私はニッチな分野の案件も得意としているので、私自身の能力とLegalForceの掛け合わせで、将来的にはどんな案件や契約書が来ても瞬時に対応できるような状態になってくれることを期待しています。

(取材日:2020年11月)※掲載内容は取材当時のものです。