- 業種:食料品
- 法務人数:1人

「できる範囲が広がった」 老舗酒蔵の一人法務が感じる効果とは
- 業種:食料品
- 法務人数:1人

- 一人法務の負担を軽減するためにLegalForceを導入
- 法務が対応できる契約審査の幅が広がり、工数も大幅に削減
- 法務にリソースを割けない企業におすすめ
190年の歴史を持ち、今なお「美味しい酒への飽くなき探求。そして世界を代表するブランドへ」のビジョンを掲げて世界への挑戦を続ける、楯の川酒造株式会社。同社の法務をたった1人で担い、「LegalForceは助手であり先生」と語る青木様に、導入の経緯や活用のポイントを聞きました。
貴社の事業概要について教えてください。
当社は名前の通り、酒蔵です。今年で創業190周年になり、日本酒やリキュールを製造しています。特徴としては「純米大吟醸」と呼ばれる最上級の日本酒のみを製造している蔵という点です。

経営企画業務と兼務し、たった1人で法務の機能をカバー
法務部門の組織体制や業務内容について教えてください。
当社に法務部門はありません。経営企画室が法務の機能も持っていて、私が1名で法務領域を担当しています。業務の内容は、契約審査、契約書の作成、社内規程の整備などがあります。
ただし私も法務専任ではなく、取締役会などの会議体の運営、株主総会対応、予実管理、子会社の管理などを主に担当しており、兼務で法務を担当しています。
新規で発生する契約は月10件に満たない程度で、業務委託契約書や秘密保持契約書(NDA)が多いです。取引先との契約締結の手続きも主に私が行っています。
法務でカバーできる範囲の拡大を狙いLegalForceを導入
LegalForceを導入された理由や、導入以前の課題感について教えてください。
経営企画室に法務の機能を設置する以前は、契約書は全て社外の弁護士にチェックを依頼していました。しかしそれでは細かい修正へのスピーディーな対応が難しく、社内に知見も蓄積しづらいという課題を抱えていました。
あえて弁護士に訊くまでもない些末な対応を、もっと簡易にできる方法はないかと考えていたときに、LegalForceの存在を知りました。紹介資料やデモンストレーションを見て、前述したような当社の課題を解決してくれそうだと感じて導入を決めた背景があります。

丁寧なアラートで抜け漏れを防止できる安心感
実際にLegalForceを使うときの流れを簡単に教えてください。
チャットツールなどで各部門の担当者から依頼を受けたあと、取引先から契約書のドラフトを受領している場合には、最初にLegalForceの「自動レビュー」にかけています。自動レビューのアラート内容を1つずつチェックして対応の要否を検討します。
契約書に記載されている条項が適切であるかをチェックするのは自分でもできるのですが、「そもそも抜けている条項」にはあまり気づくことができません。LegalForceはそのような抜け漏れに対してアラートをあげてくれるところがありがたいです。LegalForceは「ちょっと過保護だな」と感じるくらい丁寧にアラートを出してくれるので安心感があります。
当社から契約書のドラフトを提示する場合には「LegalForceひな形」で内容が近そうなものを探して使っています。さらに追加したい条文がある場合には「条文検索」も使っています。

「条ずれ」や「表記ゆれ」などの見落としがちなポイントもカバー
特に気に入っている機能があれば教えてください。
自動レビューを使う際に、紙をスキャンしたPDFファイルをテキストデータに変換してくれる点がとても気に入っています。あまりに便利なので、契約書以外のPDF文書を文字起こしする際にもLegalForceを使っています。
また、人間の目では見落としがちなポイントをカバーしてくれる「条ずれ・引用条チェッカー」や「表記ゆれチェッカー」も重宝しています。
校正は単純作業ですが、自分では気づきにくい部分でもあります。LegalForceを使うことで、条番号や定義語のずれ、抜け落ち、重複などをダブルチェックできるので心強いです。

「比較」も気に入っています。社外と締結する契約書だけでなく、社内規程類の変更などにも活用しています。規程類を変更する際には、変更箇所に下線を引いた対照表を作る必要があるのですが、修正箇所が多いと人力で対応するのはかなり手間がかかります。しかし比較を使えばボタン1つで対照表ができてしまいます。契約書以外でも活用の幅があると感じます。
LegalForceは優れた「助手」でもあり、知見を与えてくれる「先生」でもある
LegalForce導入によって感じている効果を教えてください。
自信をもって契約審査ができるようになり、8割ほどの契約書は社内だけで確認が完結するようになりました。1件の契約審査にかかる時間も、今までは2~3日かかっていましたが、LegalForce導入後は30分程度で終わるようになりました。法務に優秀な「助手」がいるような心強さを感じますね。
大半のチェックを社内で対応できるようになったことで、契約審査のフローも整備されてきました。これまでは担当者各自の判断により、個別に弁護士に相談したり、一度法務の確認を仰いだりと、やり方にバラつきがありました。しかし、LegalForceを導入した今では最初の相談先を法務担当に一本化することができています。
LegalForceのレビューは、追記や修正が必要な根拠がきちんと示されているので、それを読むだけでも勉強になります。LegalForceは「助手」のような存在と言いましたが、同時に「先生」でもあると感じています。
また、LegalForce導入によって契約審査が法務担当に集まるようになったので、法務知見が蓄積されているのも実感しています。案件毎の背景や注意事項などの情報が集約され、新たに契約を締結する際に「当社としてどのレベルまで許容するか」といった判断基準が見えてきました。これは導入の大きな効果です。
LegalForceを活用して社内のひな形を整備したい
今後どのようにLegalForceを活用していきたいですか。
まずは社内のひな形を整備したいです。これまではケースバイケースで対応していましたが、LegalForceの導入後は法務の知見がたまってきているので、事業部から相談を受けた際にすぐに提示できるひな形をそろえていきたいです。
具体的にはLegalForceひな形をもとに少しアレンジを加えたり、既存で当社が使っている契約書を自動レビューにかけたりして、当社のビジネスに合ったひな形を作りたいと思っています。
また社内のナレッジ共有のためにもLegalForceを活用したいです。LegalForceは契約書を締結した背景や経緯、特別に対応した事項などをコメントに残せるので、将来的に法務担当を増員した際にもスムーズに知見を共有できるのではと期待しています。

法務に十分なリソースを割けない企業におすすめしたい
LegalForceをどのような企業、法務部にすすめたいですか。
当社のように、法務に十分なリソースを割けない企業や、兼務でこなしているような企業におすすめしたいです。業務効率化はもちろんですが、社内に法務の知見を蓄積させる点でも効果があると思います。
契約審査は神経を使う作業である上に、短納期での対応が必要な場面も多く、プレッシャーのかかる仕事です。リソースが限られた状況で契約審査を対応していくにあたり、有能な「助手」であるLegalForceの存在は、大きな安心感を生んでくれるはずです。
(取材日:2022年8月)※掲載内容は取材当時のものです。
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