- 業種:法律事務所

作業負担の軽減を実感 新人弁護士やパラリーガルのスキルアップにも活用
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弁護士 中山 恵 先生
- 新人弁護士やパラリーガルが契約書レビューを行える体制構築のために導入
- リスクが可視化されるため、契約書を見る目と論点整理の力を養える
- AIに頼りすぎず、弁護士の能力を最大限引き出すための“ツール”として使いこなす
「士業=サービス業」という理念のもと、弁護士・社会保険労務士・税理士・司法書士がワンストップでサービスを提供し、個人・法人の課題や悩みに真摯に向き合う弁護士法人菰田総合法律事務所。福岡では数少ない「総合リーガルファーム」で代表を務める菰田先生と、企業法務を専門とする中山先生に、LegalForceを導入した経緯や具体的な活用方法などについて話を聞きました。
ワンストップで多角的なリーガルサービスを提供
菰田総合法律事務所の特徴や菰田先生、中山先生の得意分野について教えてください。

菰田先生 当事務所は弁護士・社労士・税理士・司法書士が所属する総合リーガルファームです。同じグループ内には社労士法人や税理士法人、司法書士法人があり、司法書士法人を除く全てで私が代表を務めています。指揮系統が一本化されているため、ワンストップで多角的なリーガルサービスを提供できることが強みです。各士業による顧問業務やコンサルティングなど中小企業支援をメインに、あらゆるご相談に対応できる体制を整えています。私の業務は各法人の経営が中心ですが、今もM&Aや事業承継などの大型案件や、一部の企業法務には携わっています。また弁護士向けのセミナーも定期的に行っています。
中山先生 私は弁護士会主催のイベントで、当事務所の存在を知りました。何人かの弁護士が登壇するイベントだったのですが、その時の菰田の印象が強く残り、2014年に入所しました。入所した当初はいわゆる“町弁”のような地域に密着した小規模案件を扱っていましたが、現在は企業法務をメインに担当しています。
パラリーガルと弁護士がダブルチェック
LegalForceを導入された理由や、導入前の課題感について教えてください。

中山先生 これまで契約書レビューに関しては、ロースクール出身のパラリーガルに手伝ってもらいながら、すべて私が見ていました。ただ、繁忙期には対応が滞ることがありましたし、何よりパラリーガルの指導や教育に充てる時間が捻出できなくなっていることを課題に感じていました。
当事務所には私を含め9人の弁護士が所属していますが、契約書レビューのためだけに多くの時間と労力を費やすわけにはいきません。私以外でもレビューをある程度任せられるスタッフを育成したかったことが、LegalForceを導入した大きな理由です。
実際にLegalForceを使うときの流れを簡単に教えてください。
中山先生 レビュー依頼を受けた契約書はまずパラリーガルが目視で確認し、基本的にすべてLegalForceにアップロードするようにしています。「自動レビュー」でリスクの見落としや必要条項の抜け漏れがないかをチェックしたものを渡してもらい、その後私が二次レビューを行うという流れです。
最終的にクライアントにお渡しする成果物に対して、LegalForceでアラートが表示された箇所をどこまで反映するかは現場判断にもよりますが、情報の取捨選択や線引きに関しては所内でルール化しています。

ルールに則って契約書を見る“目”を養う
LegalForceで特に気に入っている機能はありますか。
中山先生 「比較」機能が非常に便利だと思います。以前は2つの契約書を紙で並べ、条文を声に出して読み上げながら変更箇所を確認していましたが、LegalForceは契約書のどこがどのように変わったのかが一目でわかるので助かっています。
また、契約書を新しく作成する際には「条文検索」を活用しています。キーワードを入力すると、過去の契約書から欲しい条文を瞬時にピックアップできるので、作業効率が上がりました。

キーワードを入力すると過去の契約書やひな形から条文を検索できる
菰田先生 クライアントが新しいビジネスを始める際、新たな契約書が必要な場合はLegalForceひな形を参考にしています。新しい類型が順次追加されますし、法改正の度に書式がアップデートされる点が気に入っています。中小企業などでは自社でひな形を持っていない会社も多いので、そういったクライアントに提案する際にも重宝しています。
LegalForce導入によって感じている効果を教えてください。
中山先生 業務が圧倒的に楽になり、契約書レビューの作業負担が大きく減りました。チェック項目が可視化されるので、パラリーガルや新人弁護士にいちから説明する必要がなくなり、教育にかける時間も短縮できました。
一次レビューの際、LegalForceで指摘された箇所については、どのような理由で条文を加筆修正・削除・変更したのかをコメントで残してもらうようにしています。これらは二次レビュー時の申し送りとして有効ですし、論点整理の面でもプラスに働いています。何度も指摘される箇所は契約書レビューで気を付けるべきポイントです。実情を踏まえた上で情報を取捨選択し、契約書を見る目を養うという意味でも、大きな効果があったと思います。
「自社基準レビュー」を活用してナレッジを共有したい
今後どのようにLegalForceを活用していきたいですか。

菰田先生 当事務所の場合、契約書レビューでは単純にリーガルチェックを行うだけでなく、クライアントの経営にまで踏み込んだ指摘をするようなことが多々あります。例えば「この契約書に基づくと新しい業務フローが必要になりますが、こう修正した方が実現可能性が高いですよ」など、契約書レビューだけに留まらないプラスアルファの提案を行うことが特徴です。これらのノウハウや知見については「自社基準レビュー」に登録し、ナレッジとして事務所全員で共有できる体制を整えたいと考えています。
中山先生 私も自社基準レビューを積極的に活用したいと考えています。契約の前提となる取引先との関係性やパワーバランスなど、契約を結ぶ上で考慮しなければならないことはたくさんあるので、そういったものをルール化して自社基準レビューに落とし込み、順次登録していこうと思います。
菰田先生 LegalForceの導入で確かに仕事の効率は上がりましたが、便利であるがゆえに「契約書レビューは簡単だ」と、若手がリーガルチェック自体を軽んじるようになってしまっては意味がありません。リーガルテックは弁護士の能力を最大限引き出すための“ツール”にすぎないため、実情に即した形にカスタマイズしながら使いこなすことが大切です。今後LegalForceをどう活用し、弁護士の業務改善や提案力強化にどう活かしていくかということは、考え続けていきたいです。
人的資源の少ない事務所や教育を進めたい事務所に最適
LegalForceをどのような企業、または法律事務所に勧めたいですか。

中山先生 弁護士の数が少ない法律事務所や個人事務所において、非常に役に立つツールだと思います。私もLegalForce導入前は実質一人で契約書レビューを行っていたので、その利便性は日々実感しているところです。
また、当事務所のように定期的に新人弁護士が入ってきて、何度も研修や教育をする必要がある法律事務所にもおすすめです。契約書に潜むリスクが瞬時に可視化され、さらに修正案や関連情報まで提示されるので、契約書レビューにまだ慣れていない人にとっては非常に勉強になると思います。
(取材日:2023年1月)※掲載内容は取材当時のものです。
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