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定型的なチェックをAIがサポート 頭を使って判断することに費やせる時間が増加した

定型的なチェックをAIがサポート 頭を使って判断することに費やせる時間が増加した

LegalForce サービス

Atlas Technologies株式会社

コーポレート本部 執行役員 高橋 みのり 様

POINT
  • 契約審査の時間短縮、品質の担保を目的に導入
  • AIが定型的なチェックをサポートし、生産性が向上した
  • 審査基準の均等化やナレッジマネジメントの強化を後押ししてくれる


クライアントのFintech領域の課題に一気通貫で並走する「デジタルソリューション・パートナー」として躍進を見せる、Atlas Technologies株式会社。同社の執行役員として多忙な日々を過ごす高橋様が「欠かせない存在」と語るのが、AI契約審査プラットフォームLegalForce。その導入経緯や活用のポイントを聞きました。

執行役員を務めるかたわら月10~15件の契約書をチェック

貴社の事業内容について教えてください。

当社はFintech領域のコンサルティングを行っている会社です。クライアントからの依頼内容に応じて、その領域のスペシャリストを集めたチームを組成し、Fintech事業の戦略策定から実行支援まで幅広いサービスを提供しています。2022年10月26日には東京証券取引所グロース市場への上場も果たし、成長中の企業です。

法務部門の組織体制や業務内容について教えてください。

コーポレート本部 執行役員 高橋 みのり 様

当社には独立した法務専門の組織はなく、コーポレート本部の中に法務機能があります。法務を担当しているのは私1人です。法務の主な業務は契約審査で、月10〜15件ほどの契約書をチェックしています。類型は秘密保持契約(NDA)が多く、業務委託に係る契約書や人材紹介なども扱います。

「もっと効率化できるはず」前職でLegalForceに出会う

LegalForceを導入された理由や、導入以前の課題感について教えてください。

私は前職でも法務に携わっていましたが、そのころから契約審査業務に対して「工夫次第でさらに効率化できるのでは」という考えがありました。例えば、専門性が高い業務である一方で、条ずれなどの校正面は法務の知識が少なくてもある程度は対応できます。このように「専門性を要さない工程」を上手く切り分けることで、法務担当のリソースを「専門性の高い工程」に集中できるよう整備できるのではないかと考えていたのです。

そんなとき、ちょうど『海外ではコンピュータプログラムを活用した契約書のリスク検知ツールが生まれている』という記事に出会い、強く印象に残りました。「日本にもこんなサービスがあればいいのに」と感じました。その後しばらくしてLegalForceの存在を知り、これは好機だと思い前職時代に導入しました。定型的なチェックをAIがサポートしてくれるのは本当に画期的で、これは手放せないと思ったのです。このような前職時代の経験があったので、一人法務として当社に参画した際もLegalForceを導入しました。

LegalForceを知る以前には、他の契約審査ツールも検討したのですが、判断基準などの初期登録作業に時間がかかることや、使用感の複雑さを理由に導入を見送った背景があります。人間の手作業をなるべく減らせるツールを妥協せずに探した結果、LegalForceに出会うことができました。

人間の頭脳を使うのは「自動レビュー」の後

実際にLegalForceを使うときの流れを簡単に教えてください。

相手方から契約書のドラフトを受領したら、まずはLegalForceに取りこみ「自動レビュー」にかけます。レビュー結果が表示されたらアラートを確認し、契約書の修正要否を判断します。法的なリスクは私が判断し、ビジネスリスクは事業部門に返して判断を仰いでいます。いずれにしても「人間の頭脳を使うのは、LegalForceによるレビューを通してから」というのがポリシーです。

またこれまでに締結したことが無い類型を扱う場合には「LegalForceひな形」から内容が近いものを選び、それをベースに契約書のドラフトを作成します。労務系のひな形が充実していたり、英文にも対応していたりと、かゆい所に手が届くのがありがたいですね。

契約書の差分を検知してくれる「比較」機能は改定作業に欠かせない

特に気に入っている機能があれば教えてください。

Wordファイルの中で直接編集ができる、「Wordアドイン」機能が気に入っています。WebブラウザとWordの両方を使っての作業ですと、ウィンドウの切り替えなどに余計な時間を取られてしまいます。1回のアクションはわずか数秒の差ですが、徹底的に効率化を進めるために削減したい作業でした。Wordアドインを利用すると契約書のレビューから修正案の差し込みまで、画面を切り替えずに業務を完結できるので、契約審査が非常にスムーズになりました。

Wordアドインイメージ LegalForceの主要な機能をWord上で利用できる

また契約書の差分を検知してくれる「比較」機能も欠かせません。これまで、法務が確認した後にクライアントに提示した最終版と、社内決裁を取った契約書の内容が同一かどうかは、人間の目で確認していましたが、比較を使うことによりクリック1つで済むようになりました。契約書や社内規程を改定する場面が多い法務や総務の人間にとっては、本当に重宝する機能です。他のツールと比べても、新旧対照表の作成機能はLegalForceが秀でていると感じます。内容が近しい部分を横並びに並び替えてくれるので、視覚的にも差異がわかりやすいですね。

比較イメージ 相違箇所がハイライトで表示される

審査から管理まで一気通貫で効率化

LegalForce導入によって感じている効果を教えてください。

頭を使って判断することに費やせる時間が増え、生産性が高まりました。LegalForceはUIがシンプルですし、提示してくれる解説文や修正案が的確なので契約書に取り入れやすく手間がかかりません。

またAI契約管理システムのLegalForceキャビネを同時に導入したことで、契約書の審査から締結後の管理までをシームレスにカバーできるようになり、リスクを抑えた業務フローを構築できました。当社は2022年10月に東京証券取引所グロース市場に上場しましたが、上場審査の際にもLegalForceとLegalForceキャビネを導入していたおかげで安心して臨めました。

LegalForceキャビネの導入事例記事はこちら>

審査基準を均等化したい企業におすすめ

LegalForceをどのような企業、法務部に勧めたいですか。

まずは独立した法務部門があるすべての企業におすすめしたいです。特に、法務の知見が豊富なリーダーと、メンバー2~3名で構成されるような組織が導入すれば、LegalForceが審査基準の均等化やナレッジマネジメントの強化を後押ししてくれるので、レビュー品質を高水準に保てるようになります。

逆に、何もかもを1人でやらなければならない、創業期の経営に奮闘している社長さんにもおすすめです。契約審査は時間がかかる作業であるうえに、チェックの抜け漏れがあるとビジネス上の重大なリスクや損失を招くからです。リスクの洗い出しを支援してくれるLegalForceは忙しい経営者にもぴったりです。そして、LegalForceがより多くの企業に導入されることでフェアな審査基準が広く普及し、さらに効率よく契約が締結できる未来を楽しみにしています。

(取材日:2022年11月)※掲載内容は取材当時のものです。